Olá!元ポルトガル在住者のゆこです。
中世の箱庭とも称される美しい街並みが、人々を虜にするオビドス(Óbidos)。
リスボンからバスで1時間という近さと、3時間もあれば散策を楽しめるところも魅力です。
そんな、リスボンからの日帰り旅に最適なオビドスの見どころをご紹介します。
オビドスとは?
オビドスは、城壁に囲まれた人口800人ほどの小さな街。
1282年にディニス王が王妃イザベルに贈って以来、1834年まで代々王妃の直轄地であった歴史をもっています。
なんでも、新婚旅行でこの地を訪れた際に、王妃がたいそう気に入ったんだとか。
白壁に青や黄色の縁取りの家々が建ち並び、そこはまるでおとぎの世界♡
さらに、春には「チョコレート祭り」、夏には「中世のお祭り」があり、冬には街全体がクリスマスムード一色になるなど、イベントが盛りだくさん!
1年を通して、多くの観光客でにぎわいます。
オビドス観光の見どころ
可愛らしい中世の街並み
オビドスの最大の魅力といえば、この可愛らしい中世の街並み。
石畳の道にオレンジの瓦屋根。
白壁の家は青や黄色で縁取られ、夏になると軒先には色鮮やかな花が咲き乱れます♡
王妃が惚れ込むのも納得の美しさです♪
オビドスに到着したら、城壁内を大通りから路地までくまなく散策しましょう♪
メインストリートのディレイタ通りには可愛らしいお土産屋や本屋、飲食店などが建ち並びます。
▼壁には天井まで本がびっしり▼
▼窓格子がラブリーすぎる服屋▼
▼看板と壁の縁取りの色がマッチした素敵なBAR▼
その中でも、私のお気に入りは「PORTA85」という雑貨屋。
入口からしてめちゃくちゃ可愛い!一目見た瞬間、吸い込まれるようにお店へ。
店内は定番のポルトガル土産からレトロな雑貨まで、個性豊かな品々であふれています。
特に陶器が充実していて、日常使いできるお皿やコップだけでなく、ポルトガルならではのツバメやガロの置物も品ぞろえ豊富。
カラフルなものやアズレージョモチーフのものなんかもあり、見ているだけで楽しくなります♪
余談ですが…わたしはこのお店で刺繍のタオルハンカチを購入♪
ポルトガル土産で有名な「恋人たちのハンカチ」をモチーフとしたデザインに一目惚れ♡
総刺繍のハンカチは値が張りますが、こちらは€4.5とお手頃価格なうえに日常使い出来るものだったので即買いでした^^
総刺繍のハンカチなんてなんだかもったいなくて使えないし、こういうのが欲しかった!
恋人たちのハンカチとは?
ポルトガル北西部のミーニョ地方で生まれた刺繍のハンカチ。
恋人へのラブレターと、ハートや鳥などのモチーフが刺繍されています。
もともと男性が恋人に作ってもらい、そのハンカチを身に着けて公の場に行くと婚約したとみなされたんだとか。
現在はハンカチだけでなく、サシェや布巾に刺繍したものや陶器に刺繍のプリントをしたものもあるほど、人気のポルトガル土産のひとつです。
ディレイタ通りを端まで歩いたら、迷路のような路地も散策してみてください♪
思わず写真を撮りたくなるような、素敵な景色に出会えます。
一本奥の道に入っただけで人通りがぐんと減り、と~っても静か。
まるで中世へタイムスリップしたかのようです。
住人からしたらなんてことない家なんだろうけど、このちょっとボロッとした感じと壁に寄り添う木がたまらなく素敵♡
▼色使いのセンスが素晴らしい!▼
▼奥には城壁が見えます▼
▼こんな珍しいタイプの装飾も▼
なんだかイスラム装飾っぽい。
▼超個性的なドアノブも発見▼
こういうの見つけるとテンション上がります!
▼観光用の馬車にも遭遇▼
街歩きに夢中になりぐるぐると路地をまわっていると、気づいたらディレイタ通りに戻ってきているなんてことも。
実際に歩いてみるとわかりますが、それほどに街はコンパクト。
地図がなくても迷うことはないので、思う存分散策を楽しんでください。
街を取り囲む城壁
オビドスの街をぐるりと取り囲む城壁。
数年前までは城壁の上を一周歩くこともできたようですが、2019年に訪れた際には改修工事中のためにほとんどの場所が侵入禁止になっていました。
よくガイドブックで見るオビドスの写真は、街の入り口「ポルタ・ダ・ヴィラ」の上から撮ったものなのですが、現在はそこへも上ることはできません(泣)
その中で唯一、オビドス城の周辺は城壁にのぼることができたので、実際に歩いてみることに。
スタート地点はこんな感じで低いのですが、歩いていくと徐々に高くなっていきます。
▼この時点ではお城は目線よりもだいぶ上に▼
▼すでに結構高いです(汗)▼
城壁の隙間から外の世界をのぞいてみると、のどかな風景が広がっています。
リスボンから1時間離れただけで、まるで別世界です。
▼無人のオビドス駅がポツン▼
どんどん進んでいくと、いつのまにやらとんでもない高さに!
ここまでくるとオビドス城の全貌が見え、その大きさと重厚感に圧倒されます!!
現在はポサーダとなっているため、誰でも宿泊可能。
お城に泊まれるなんて素敵♪
それにしてもこの高さよ・・・木のてっぺんのさらに上です。
冷静に考えると足がすくみます^^;
なにより恐ろしいのが城壁の幅の狭さ!
大人が一人通るのがやっとなので、すれ違う時は冷や汗ものです。
城壁は一方通行ではないため、ときには反対側から来る人とすれ違うことも。
落下防止の柵や手すりはなく、足場は狭いうえにでこぼこで不安定なため、歩きやすい靴必須です!
私はサンダルで行ったことを激しく後悔しました。。。よい子はマネしないで(笑)
城壁の上から眺める街並みは地上から見るのとはまたひと味違い、「なるほど、これが中世の箱庭かぁ」としみじみ。
人々を惹きつけるオビドスの魅力を、さらに感じることができました。
<番外編>オビドスの名産「Ginja(ジンジャ)」も飲むべし!
見どころではないのですが、オビドスに来たらぜひ試してほしいのが、さくらんぼを漬け込んだリキュールのジンジャ。
ジンジーニャと呼ばれることも。
リスボンでもよく見かけますが、実はオビドスの名産。
アルコール度数は20%と高めですが、甘くて飲みやすいお酒です。
その場で飲むものは、一口サイズのカップで1杯€1ほど。
チョコレートカップに入れてくれるお店もあり、飲み終わったあとはカップも美味しくいただけます♪
瓶入りのジンジャも販売していて、星やハイヒールなど個性的な形の瓶もあり、お土産にぴったりです。
リスボンでも買えますが、せっかくなら本場オビドスで買って帰ってはいかがですか?。
おわりに
中世の面影が残る美しい街オビドスは、どこを切り取ってもフォトジェニック。
私が訪れた10月初旬でも、色鮮やかな花が街を彩り、まるで絵本の中の世界のような可愛らしさでした♡
大都会のリスボンとはまた違ったポルトガルの魅力を味わいに、ぜひ訪れてみてください♪
次回は、リスボンからオビドスへの行き方についてご紹介します。
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