【シントラ】観光の定番宮殿巡り!人気スポットから穴場までを大公開
2021.02.08
Olá!元ポルトガル在住者のゆこです。
リスボンから日帰りで行ける観光地として1番人気のシントラで、宮殿巡りをしてきました♪
そこで今回は、それぞれの宮殿の特徴や見どころを大公開!
これからシントラに行く方は必見です!!
シントラとは?
リスボンから西へ約28km、山に囲まれた緑豊かな街シントラ。
かつては避暑地として、王族や貴族、芸術家や詩人など多くの富豪が城館や別荘を建てました。
自然と建築が調和した美しい景観は、世界遺産にも登録されています。
リスボンからは直通の列車が出ていて、シントラまではわずか40分。
そのアクセスの良さもあり、1年を通して多くの人でにぎわう人気の観光地です。
カラフルなおとぎのお城 ペーナ宮殿【Palácio Nacional da Pena】
ペーナ宮殿とは?
シントラで1番人気の観光名所といえばここ。
ビビットな赤や黄色などのカラフルな色遣いと、類を見ない奇抜な外観が目を引くペーナ宮殿。
その姿から、夢が詰まったおとぎのお城と言われることも。
芸術を愛した王、フェルナンド2世がドイツから建築家を呼び寄せ、約50年の歳月をかけて1885年に完成しました。
オーストリア出身のフェルナンド2世は、19歳でポルトガル女王と結婚し、1836年に国王となった人物。
ドイツの有名なノイシュバンシュタイン城を建てた、ルートヴィヒ2世のいとこ。
彼のこだわりが詰まったペーナ宮殿は、ネオゴシックやマヌエル、ルネッサンスやイスラムなどの多様な建築様式が融合されており、不思議な調和を生み出しています。
ペーナ宮殿の見どころ
様々な建築様式が融合した宮殿には、「ここポルトガルだっけ?!」と思ってしまうような異国情緒がただよいます。
鍵穴のような形をした宮殿への入り口や、奥に見える見晴らし台の玉ねぎのような丸い屋根は、なんだかアラビアンな雰囲気。
続いて、宮殿へとつづく坂をのぼった先に現れるのが、球体や棘のような突起が特徴的な「鉄の門」
門を抜けたら、まずは宮殿内部を見学します。
宮殿内部は1番最初に見学するのがおすすめ!
後回しにすると、どんどん行列が長くなります。
私は朝一に行って15分程並びましたが、全体を見終えて昼近くになると、1時間以上並ぶんじゃないか⁉というほど長蛇の列になっていました。
内部には、マヌエル様式の回廊やだまし絵が施されたアラブの間、かつて使われていた調理器具がそのまま残されたキッチンなど、見逃せないポイントがたくさんあります。
ゆこ
写真撮影禁止だったため、残念ながら内部の写真はありません(泣)
また、忘れずに立ち寄ってほしいのが「女王のテラス」
宮殿全体を眺めることができる、人気の撮影スポットです♪
宮殿内部を見終えたら、再び外へ。
上半身が人間、下半身が魚の海の守護神トリトンが見下ろす門には、貝や珊瑚、ぶどうの彫刻が刻まれています。
メインファサードのアズレージョは遠くから見ると紫色でしたが、よく見ると青やオレンジなども組み合わせた多色使い。
実はこんな細かい模様が描かれています!
ほかにも剣士が戦っている姿を描いたアズレージョや、植物(海藻?)を模した立体のアズレージョも。
レアものばかりで、アズレージョ好きの私は大興奮です♡
宮殿の奥に位置する礼拝堂前も、人気の撮影スポット♪
階段の先にあるのが、アラバスターの祭壇飾りのある礼拝堂です。
この礼拝堂は、かつて宮殿ができる前にこの地にあった、16世紀の修道院のものなんだとか。
内部から見るステンドグラスが、色鮮やかでなんとも美しい♡
テラスからはシントラの豊かな自然と、その先に広がる大西洋を一望できます。
山頂に建つ、ペーナ宮殿ならではの絶景です!
\1,000円割引きのお得なキャンペーンはここをクリック/
RPGの世界を体験 レガレイラ宮殿【Quinta da Regaleira】
レガレイラ宮殿とは?
ブラジル出身の大富豪アントニオ・モンテイロが、イタリア人建築家とともに20世紀初頭につくり上げたレガレイラ宮殿。
アントニオ・モンテイロとは、コーヒーと宝石の商売で巨万の富を得た人物。
コインブラ大学卒で教養はあるが、変わり者としても知られています。
17世紀の貴族の館を改築したもので、ペーナ宮殿と同様、ゴシック・ルネサンス・マヌエルなどさまざまな様式が混在しています。
どのガイドブックでも必ず紹介されており、ペーナ宮殿とならんで人気の観光名所です。
そんなレガレイラ宮殿といえば、さまざまな仕掛けが施された広大な庭園が最大の魅力!
地の底へ続くような井戸や迷路のような洞窟などもあり、地図なしでは迷ってしまうほど。
また、いたるところに秘密結社のシンボルが隠れているので、宝探し感覚で探してみるのも楽しみのひとつです^^
レガレイラ宮殿の見どころ
RPGの世界を体験できると人気の庭園は、広大な敷地に見どころが点在しています。
なかでもこの宮殿のシンボルともいえるのが、イニシエーションの井戸。
9つの階層をもち、27mの深さがあります。
井戸を下りていくと、その先は迷路のような洞窟です。
洞窟を進んだ先には滝の池や飛び石が。
底が見えない緑色の池は、いったいどれだけの深さなのか…恐怖でしかありません。
ゆこ
私も手に汗握りながらなんとか渡りましたが、これ絶対落ちる人いる!
地上に上がると、守護者の門やレガレイラの塔があります。
上ったところでたいした眺めではないのですが、とりあえずみんな上ってみる(笑)
宮殿近くには緻密な装飾が施された礼拝堂があり、天井には「プロビデンスの目」と呼ばれるキリスト教のシンボルが。
薄暗い室内に浮かび上がる力強いまなざし…ちょっと不気味です。
木々に囲まれた宮殿は、なんだか不思議な雰囲気がただよいます。
よくみると悪魔のような生き物が牙をむき出し、威嚇するような顔で宮殿に入る者を見下ろしています。
不気味な外観とは裏腹に、宮殿内部の装飾はとても美しいので必見です!
扉や天井の木彫りの装飾が印象的でした。
緻密な装飾に息をのむ モンセラーテ宮殿【Palácio de Monserrate】
モンセラーテ宮殿とは?
イギリスの織物商の大邸宅として、19世紀半ばに建てられたモンセラーテ宮殿。
インドとイスラムの建築様式が融合した、ムーア様式の装飾がとても魅力的です。
また、宮殿を取り囲む庭園も素晴らしく、他ではなかなか見ないような珍しい植物も数多く目にします。
モンセラーテ宮殿は、シントラの中心部から4kmほど離れた高い丘の上に建つため、ペーナ宮殿やレガレイラ宮殿とくらべ観光客がぐっと減る穴場。
ガイドブックではあまり紹介されていないのですが、個人的にいちおしの宮殿です。
モンセラーテ宮殿の見どころ
宮殿に訪れるものをまず出迎えるのは、エキゾチックな雰囲気がただよう広大な庭園です。
湿潤な気候を生かして、オーストリアやニュージーランドの木生シダ、メキシコのイトスギ、ヒマラヤのシャクナゲなどの様々な植物が植えられています。
ジャングルのような庭園には、大きな穴の開いた岩壁が連なる場所もあり、「この先に進むと何があるのかな?」と探検気分でワクワクです。
また、イギリス商人の邸宅というだけあって、英国式の芝生も立派。
私が訪れた際には、芝生の絨毯の上でピクニックを楽しむ人の姿も見られました。
ゆこ
サーモンピンクの外観が可愛らしい宮殿に入ると、その見事な装飾に息をのみます。
植物をモチーフにしたものが多いのも特徴的。
壁や柱、天井にいたるまで施された細かな装飾は圧巻です。
この淡い色合いがなんとも素敵♡
透かし彫りがとても美しい廊下のアーチは、まるでレースのよう。
奥まで続く廊下の中央には、噴水が見えます。
噴水があるのは、家族やゲストが集まるメインホール(サロン)。
見上げると、日の光でピンクに輝く、美しい八角形のドーム型の天井が視界に広がります。
白とゴールドの繊細な装飾が美しいドーム型の天井をもつのは、社交の場となっていたミュージックホール。
今でも演奏会で使われることがあるんだとか。
円形の室内は、このホールだけでなく家全体に音が美しく響き渡るような設計になっています。
宮殿の外には、古い厩舎を改装した素敵なカフェもあります。
木陰のテーブル席もあり、歩き疲れたらここでひと休みするのもおすすめです。
品数はそれほどありませんでしたが、コーヒーや紅茶とともにタルト系のスイーツをいただくことができます。
緑豊かな庭園を眺めながらいただく、コーヒーとスイーツは格別!
それにしても人がいない。
この贅沢空間を貸し切りです♡
ペーナ宮殿、レガレイラ宮殿と人が多くて落ち着かなかったのですが、モンセラーテ宮殿はとても静かでゆったりとした時間が流れているように感じました。
\ポルトガルをもっと深掘り♪シントラも紹介されています/
リンク
おわりに
2大人気のペーナ宮殿とレガレイラ宮殿は、期待通りの見ごたえ。
シントラに行くなら、絶対に外せないスポットだなと感じました。
また、その2つについ注目しがちですが、隠れた名所のモンセラーテ宮殿。
観光客が少ないためゆっくりと見ることができ、その魅力を存分に味わうことができました。
宮殿の装飾や色合いがとにかくツボで、個人的に1番のお気に入り♪
多くの方がシントラと合わせてロカ岬もまわると思うので、時期によっては1日で3つの宮殿すべて訪れるのは難しいかもしれません。
しかしここはぜひ全制覇してほしい!それほどにどれも魅力あふれる宮殿です。
少し駆け足にはなりますが、特に日の長い4月~9月であれば3か所まわることも十分可能ですので、ぜひ挑戦してみてください♪
次回はリスボンからシントラへの行き方についてご紹介します。
\その他のポルトガル記事もCHECK!/
\旅の定番アイテム/
リンク
コメント