¡Hola! ゆこです!
ポルトガル生活の合間に足を運んだ、お隣スペインのトレド(Toledo)。
マドリードの友人を訪ねるついでに、せっかくだからと急遽予定に組み込み1泊で訪れたのですが、これがなんと大正解!
中世の面影を残した街並みや随所に垣間見えるイスラム文化の名残ににすっかり魅了されました。
こんな素敵な街を素通りするところだったとは…あぶないあぶない(汗)
実はこのトレド、「もし、1日しかスペインにいられないのなら、迷わずトレドへ行け!」ということわざがあるほど、魅力あふれる街なんです!
そこで今回は、トレドの見どころについてたっぷりとご紹介します。
トレドとは?
旧市街が世界遺産に登録されている古都トレドは、スペインの首都マドリードから南へ約70㎞のところにあります。
中世以来、スペインにおけるローマ=カトリック教の中心地であり、宗教・学問・芸術の要衝として栄えました。
また街の三方をタホ川がめぐり、狭い路地が迷路のように入り組んでいる天然の城塞都市でもあります。
トレドへはマドリードから直通バスが出ており、所要時間は1時間。
さらに、鉄道なら運賃は高くなりますがわずか30分で行けるため、マドリードを訪れる際の人気の立ち寄りスポットです。
▼マドリードからトレドへの行き方▼
トレドの見どころ
まずはトレドの見どころを地図で確認☟
番号をクリックすると詳細情報が確認できます!
Google mapと連携しているので、事前に行きたい場所を保存しておくと便利♪
見どころはすべて旧市街に集中しており、上の地図①の展望台以外は徒歩でまわるのが基本。
展望台へは観光バス(列車型のミニバス)や路線バス、タクシーで行くのが一般的ですが、歩いていくことも可能です。
私は実際に路線バスと徒歩を経験しましたが、時間に余裕のある場合orゆっくり景色を楽しみたい場合は徒歩がおすすめ。
アルカンタラ橋から展望台までは一本道で緩やかな上り坂ですが、所要時間は20分ほどです。
<メリット>
・自分の好きなタイミングで行ける
・滞在時間も自由自在
※特に、夕暮れ~夜景のゴールデンタイムをじっくり堪能したい場合におすすめ
<デメリット>
・行きは上り坂になるので、大きな荷物があるときつい
あるいは往復徒歩でなくても、上り坂になる行きは路線バス、下り坂になる帰りは徒歩という組み合わせもアリ!
時間がないので他の要所もまわりつつ展望台もサクッと見たいという場合は観光バス(展望台で数分停車)、多少お金がかかっても最短で展望台まで行きたい場合はタクシーがベストです。
それではさっそく、トレドの見どころをひとつひとつを見ていきましょう♪
ミラドール・デル・バイエ(Mirador del Valle)
トレドのハイライトといったらここ!
ミラドール・デル・バイエからはタホ川越しにトレド旧市街を一望できます。
息をのむ美しさとは、まさにこのこと♡あゝ絶景かな。
ちなみにミラドール=展望台を意味します。
街の東側に見える、4つのとんがり屋根の塔を持つ建物がアルカサル。
こうして見ると、トレドの最も高台に建っているのがわかります。
街の中央よりやや西側に見える、高い塔を持つのがカテドラルです。
細い道が入り組んだトレドでは、この塔が目印となります。
日中の景色も素晴らしいのですが、夜景も見逃せません!
日が沈み始めると、徐々に街がライトアップされていきます。
夜になってもアルカサルとカテドラルはひときわ目を引きますね。
優しいオレンジ色の灯かりが街をつつみます。
日没後にどんどんと変わっていく空の色や輝きを増す街並みを、心行くまで堪能してください♪
アルカサル(Alcázar)
11世紀にカスティーリャ王国の要塞として築かれた、街の高台にそびえるアルカサル。
四角形の重厚なつくりが特徴的です。
13~16世紀には王宮に改築されて今の原型ができましたが、20世紀のスペイン内乱で大きな被害を受けました。
その後再建されて、現在は軍事博物館となっています。
夜にはライトアップされ、より一層堅牢な雰囲気を醸し出します。
昼とはひと味違った美しさがありますね♪
カテドラル(Catedral)
スペイン・カトリックの総本山といわれるカテドラル。
1226年の着工から完成までに250年以上を費やした荘厳な大聖堂は、世界各地のカテドラルの中でも最大規模を誇ります。
残念ながら2019年10月に訪れた際には、一部工事中でした(涙)
上の写真は「免罪の門」があるファサード(建物の正面)ですが、他にも「大時計門」や「ライオンの門」などがあり、その門ごとに施された重工な彫刻は圧巻です。
また、スペイン・ゴシック様式を基調とした聖堂の中には、彫刻や絵画などのさまざまな宗教芸術が展示されており、優れた美術館としての価値も持っています。
夜にライトアップされた姿はとても幻想的。
修復部分もいい感じに馴染んでます(笑)
アルカンタラ橋(Puente de Alcántara)
タホ川に囲まれたトレド旧市街にアクセスできる2つの橋のうち、東側に架かる橋がアルカンタラ橋です。
ローマ時代に完成した橋は、幾度となく損傷を受けてその度に改修されたために、バロックやムデハルなどの様々な様式が取り入れられています。
対岸からは橋越しにアルカサルも!
高低差がかなりあり、この地が要塞都市であったことを改めて実感します。
夜になると橋はオレンジ色に輝き、タホ川に反射した姿はまるで絵画のような美しさ。
橋の旧市街側にそびえる門には、カスティーリャ王国の紋章も刻まれています。
日中撮影したときと同じ場所でも、また一味違った印象です。
まわりが暗いからこそ、より一層その美しさが際立ちます。
ライトアップされた姿も見逃せませんよ♪
サン・マルティン橋(Puente de San Martin)
街の西側にかかるサン・マルティン橋は、12世紀に作られたゴシック様式の橋です。
1368年に一部が破壊されましたが、その後再建されて今の姿となっています。
橋には5つのアーチがあり、最も高い中央のアーチはなんと高さ27m!
間近で眺めるとその大きさに圧倒されます。
また、石造りの頑丈なサン・マルティン橋はトレドの防衛としての役目も果たしており、橋の両端は城塞の役割をしています。
太陽の門(Puerta del sol)
14世紀に建てられた、ムデハル様式の装飾が美しい旧市街への入り口が太陽の門。
城塞都市トレドの唯一の入り口として使われた時代もあるんだとか。
馬の蹄の形をしたアーチが特徴的です。
ビサグラ新門(Puerta Nueva de Bisagra)
16世紀に建てられた、旧市街の北側に位置するビサグラ新門。
アーチの上にはトレドの紋章である双頭の鷲が刻まれています。
門を抜けると広場があり、2つ目の門がお出迎え。
イスラム時代の城門の名残を残す内門で、 ここにも双頭の鷲の紋章が見られます。
サン・フアン・デ・ロス・レージェス修道院(Monasterio de San Juan de los Reyes)
旧市街の西側、サン・マルティン橋のすぐ近くにサン・フアン・デ・ロス・レージェス修道院があります。
15世紀にポルトガルとの戦いで勝利したことを記念して建てられたこの修道院は、全貌をカメラに収めることができないほど大きく、その精巧なつくりは圧巻です。
内部はゴシックを基調にムデハルやルネッサンスが混在した様式となっており、女王の名前をとって「イザベル女王様式」とも呼ばれています。
特に中庭を囲む2階建ての回廊の緻密な装飾は、見事としか言いようがありません。
サント・トメ教会(Iglesia de Santo Tome)
ムデハル様式の美しい塔を持つサント・トメ教会。
他ではなかなか見ない唯一無二の装飾に、思わず見とれてしまいます。
エル・グレコの傑作「オルガス伯爵の埋葬」を所有していることでも有名です。
おわりに
コンパクトな街に見どころ満載の古都トレド。
日帰りでも十分観光できますが、ライトアップされた街も日中とはまた違った美しさがあるので、できれば1泊してその幻想的な姿を目に焼き付けてください!
次回はマドリードからトレドへの行き方についてご紹介します。
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