Olá!元ポルトガル在住者のゆこです。
今回は、「巨石とともに暮らす村」として知られる、モンサントの魅力や観光のポイントを解説します♪
人気の観光地のひとつですが、モンサントがあるのは、ポルトガル中部のスペインとの国境近く。
それゆえに、リスボンやポルトといった主要都市から離れた場所にあり、初めてポルトガルを訪れる旅行者にとっては少し難易度が高め。
なにせ、リスボンから片道4時間(泣)
しか―――し、ここであきらめてはいけません!
それだけの時間と労力をかけてでも、モンサントへ行く価値は大いにあります!
「でもそんな小さな村でなにするの?」
「巨石と暮らす村って何⁉」
と疑問に思ったあなた!
これを読めば、その謎が解決しますよ♪
モンサントとは?
「ポルトガルで最もポルトガルらしい村」にも選ばれたモンサント(Monsanto)
古くより聖なる山として、人々に崇められてきました。
そんなモンサントの最大の見どころといえば、巨石と共存した不思議な街並み。
巨石を神聖なものと考える人々は、巨石を切り崩すのではなく、ともに生きていく道を選んだのです。
▼絶妙なバランスで支え合っている巨石▼
▼岩の中に住んでいるのかしら…?▼
そのため、巨大な岩が屋根や壁の一部となった家々が、村のあちこちで見られます。
▼異世界へ迷い込んだかのような光景▼
▼岩肌に溶け込む十字架も石造り▼
家が岩山に溶け込む姿は、他では見られない唯一無二の光景です。
モンサントのおすすめ観光スポット
小さな村なので、地図を見ずに歩いても迷うことはありません。
2~3時間で十分散策を楽しめるほど。
気の向くままにぶらぶらするのもいいですが、せっかくならば見どころはしっかり押さえておきたいですよね⁉
…ということで、モンサントのおすすめスポットをまとめました!
Google mapと連携しているので、事前に行きたい場所を保存しておくと便利です♪
バス停がある村の入り口から、1番離れているモンサント城まで直線距離にしてわずか500m。
※緑色のバスマークがカステロ・ブランコ⇔モンサントを結ぶバスの発着地
想像以上にコンパクト!でも魅力は満載です。
それでは、ひとつひとつを詳しく見ていきましょう♪
モンサント城
村の1番南に位置するモンサント城は、巨石がごろごろと転がる坂道をのぼった先にあります。※地図①
▼いまにも迫ってきそうな巨石▼
これがまたなかなか険しい坂道(汗)
途中で水分補給できるように飲み物を持っていくことをおすすめします!
お城といっても、現在は城壁と礼拝堂が残っているのみ。
▼城跡の上にも巨石▼
▼城壁の中央にある巨大な岩と礼拝堂▼
城壁の上をぐるっと歩いてまわることもでき、眼下には絶景が広がります。
▼城壁の外側にも岩が積み上げられた跡▼
城壁からは、モンサントの村を一望できます。
▼山の中腹に広がるモンサントの村▼
奥には隣の村レルヴァも見えます。
モンサント城から眺める夕日
昼間のモンサント城からの絶景も素晴らしいのですが、私のいちおしは夕暮れ時。
城壁からは息をのむような美しい夕日を見ることができます。
▼城壁から見た夕日▼
夕日を見るときは、城壁の西側(上ってきたら右手前方)へ
この時間になると、日帰りで観光に来ていた人たちはいなくなり、絶景スポットにもかかわらず人はまばら。
静寂の中、日が沈むその瞬間をじっと待っていると、まるで時が止まったかのようにさえ感じます。
この日は雲一つない晴天で、山の向こうへと沈んでいく真っ赤な夕日を拝めました♡
ちょうど日が沈んだころ、振り返ると反対側の空がきれいなピンクと青のグラデーションに。
美しすぎます♡
▼夕日と反対側の空も見逃すべからず!▼
さて、ここで城を後にする人が多いのですが、私は日が沈んでからもすぐには帰りません。
なんてったって日が沈んだ後も、まだまだ見逃せない絶景が待っているんです!
ポルト観光のときでもそうでしたが、日が沈んでからの数分が夜景観賞に最適なゴールデンタイム。
ここモンサントでは、大都市のようなキラキラした夜景はありませんが、夕暮れ時から夜へと移り変わる美しい空の色を、存分に楽しむことができます。
日没から20分程経ったころ、大地は暗闇に包まれ、空の色を映した湖の上には三日月がぽつん。
刻一刻と変わる幻想的な空の色に、目が離せません。
まるで絵画のような美しい世界が、目の前に広がります。
そして、宿へと向かう帰り道には、やさしいオレンジ色の明かりが灯った村にうっとりです。
モンサント城から見る朝日
モンサント城は岩山の頂上にあり、360℃遮るものが何もないため、夕日だけでなく朝日を見るのにも最適です。
私が訪れた12月下旬は日の出が7:45頃なので、朝食前の散歩にもぴったり。
7:30過ぎにお城に到着すると、先客はなし。
絶景を独り占めです♪
前日サンセット鑑賞をした城壁とは反対側へ上ります。
▼正面に見えるのが夕日を見た城壁▼
朝日を見るときは、城壁の東側(上ってきたら左手前方)へ
ほどなくして真っ赤な朝日が顔を出しました。
遠くでニワトリの鳴き声が聞こえてくる以外、何も聞こえない静けさの中、とびきり美しい朝日を目に焼き付けます。
反対側の空はやっぱりピンク色。
目の前に広がる素晴らしい光景に、心が洗われます。
朝日に照らされて輝く遺跡も印象的でした。
モンサントは街歩きだけなら日帰り観光も十分に可能ですが、せっかくならこの極上の夕日と朝日を見てほしい!
個人的には、日帰りではなく断然1泊がおすすめ!
展望台からの絶景
村の中央にある展望台からは、モンサントらしい摩訶不思議な光景を見ることができます。※地図②
いまにも巨石に押しつぶされそうな、ひときわ目立つこの建物はレストラン。
もちろん空から隕石が落ちてきたわけではありません。
あえてもともとあるこの巨石を屋根として生かしています。
アンビリーバボー・・・
いったいどうやって建てられたのか、この巨大な岩をどうやって支えているのか…謎は深まるばかりです。
巨石×家 穴場のフォトスポット
展望台ではありませんが、見逃せないフォトスポットがもう一つ!※地図③
ルカーノ塔(Torre de Lucano)の南側にあるソエンガ通り(Rua da Soenga)からは、屋根の上に巨石がのっかった家が目の前に!
この場所を見つけたときは「写真で見たことあるやつー!!」と大興奮!
2日間村中を歩き回り、帰る直前にやっと見つけたのを覚えています。
こういう本当に知りたい情報ってなんでガイドブックに載ってないかな…
おすすめのカフェレストラン【Taverna Lusitana】
私のおすすめのカフェレストランはTaverna Lusitana(タベルナ ルジターナ)。※地図④
モンサント城へと繋がるカステロ通り(Rua do Castelo)沿いにあります。
店内はこじんまりとしていますが、店の奥には眺めのいいテラス席があるのが人気の秘密♪
モンサントの美しい街並みを眺めながら食事が楽しめちゃいます♡
スイーツやサンドイッチなどの軽食から、ポルトガルの定番料理やお酒類まで幅広く取り揃えているこのお店。
口コミを見ると何を食べてもはずれがないようですが、その中でも私のいちおしは、ハムとチーズをはさんだホットサンドのTosta Mista(トシュタ・ミシュタ)とチェリーパイPastel de Cereja(パステル・デ・セレージャ)。
パステル・デ・セレージャは、コインブラとモンサントの間にあるサクランボの名産地フンダォン(Fundão)の名物。
この2つは手軽に食べることができ、程よくお腹を満たしてくれるので(ポルトガル料理は量が多くて満腹になりすぎること多し)、散策の合間に食べるのにぴったりです。
▼Tosta Mista(トシュタ・ミシュタ)▼
パステル・デ・セレージャは、あまりのおいしさにお持ち帰り用に追加で購入したほど。
▼Pastel de Cereja(パステル・デ・セレージャ)▼
パステル・デ・ナタと同じくパリパリのパイ生地に、チェリーの甘酸っぱさがたまりません!
ナタよりも甘さ控えめなので、いくらでも食べれてしまいそう・・・。
パステル・デ・セレージャは、とっても美味しいのにリスボンでは売っていません!
モンサントに行ったら、絶対に食べるべし!
おわりに
ポルトガルの秘境、モンサントの魅力と観光のポイントをご紹介しました。
せっかく訪れるのならぜひ1泊して、ゆったりとした村の空気を感じながら、大都市にはない魅力を存分に味わってください。
次回は、リスボンからモンサントへの行き方について解説します。
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