Olá!元ポルトガル在住のゆこです。
コインブラ観光の1番の目玉といえば、国内最古の歴史を誇る世界遺産「コインブラ大学」。
1290年の創設以降、数多くの政治家や文化人を世に送り出した、ポルトガル屈指の名門大学です。
今回はそんなコインブラ大学への行き方と見どころを徹底解説!
「ここ本当に大学なの⁉」と思わずにはいられない、美しすぎる大学内部をご案内します♪
コインブラ大学への行き方
コインブラ駅からコインブラ大学までは、距離にして約1kmなので徒歩での移動が可能です。
ただし大学は丘の上にあるため、坂道をゆっくり歩いてだいたい25分ほど。
▼ルートはこんな感じ▼
コインブラ駅から最短距離で行くなら、駅を出てすぐ左に曲がって、アデリノ・ダ・ヴェイガ通り(R. Adelino da Veiga)を進んでいくのですが、私のおすすめはポルタジェン広場(Largo da Portagem)を経由する行き方。
コインブラの旧市街を散策しながら向かいましょう♪
駅を出たら、正面のエミーディオ・ナヴァーロ通り(Av. Emídio Navarro)をまっすぐ進みます。
4分ほど歩くと、旧市街の入り口となるポルタジェン広場に到着です。
広場の周りには「貴族の館か⁉」と思うほど、美しい銀行やホテルなどが建ち並ぶびます♡
ポルタジェン広場は街歩きの起点となる場所。
コインブラの旧市街を散策するにしても、モンテゴ川の対岸まで足を延ばすにしても、ここからスタートするのがおすすめです。
つづいて、ポルタジェン広場から、商店やカフェが建ち並ぶフェレイラ・ボルジェス通り(R. Ferreira Borges)を進みます。
2分ほど歩くと、右側に小道とアルメディーナ門(Arco de Almedina)が見えてくるので、小道を進みます。
2つ目の門を抜けたら左に曲がり、しばらく道なりに進みます。
写真を見てお分かりかと思いますが…ここから坂道が続きます(泣)
途中お土産屋をのぞいたりしながら、ゆっくり自分のペースで行きましょう♪
5分ほど歩くと、右前方に旧大聖堂(Sé Velha)が見えてきます。
ここまで来たらもうちょっと!
旧大聖堂をそのまま通り過ぎ、建物の裏手にあるノルテ通り(R. do Norte)を進みます。
T字路まで来たら右に曲がり、そのまままっすぐ進むとコインブラ大学に到着です。
見どころが集中した旧大学
2013年に世界遺産に登録されたコインブラ大学。
大学内にはいくつもの校舎があり、新大学と旧大学に分かれているのですが、見どころが集中しているのは旧大学。
▼旧大学前の石畳が素敵すぎる▼
これはもはやアート作品
旧大学への入り口となる鉄の門(Porta Férrea)をくぐると、三方を囲まれた広大な中庭に出ます。
門を抜けて右側に見える建物がラテン回廊(Via Latina)と時計塔(Torre)。
正面に見える建物にはサン・ミゲル礼拝堂(Capela de São Miguel)があり、その左端にあるのがジョアニナ図書館(Biblioteca Joanina)です。
ジョアニナ図書館
コインブラ大学見学のハイライトといえば、やはりここジョアニナ図書館。
2017年に公開された実写版「美女と野獣」のワンシーンのモデルになったとも言われています。
1724年に建てられた図書館には、30万冊もの蔵書がずらり。
ターリャ・ドウラーダ(Talha dourada)と呼ばれる金泥細工の装飾が内部を彩ります。
手すりや柱の精巧な装飾や調度品、天井のフレスコ画も必見です!
これはもう息をのむ美しさ!
この空間だけ時が止まったかのような静寂の中、神聖な空気が漂っていました。
「世界で最も美しい図書館」なんていわれるのも納得です。
サン・ミゲル礼拝堂
ジョアニナ図書館の隣にあるサン・ミゲル礼拝堂も感動的な美しさ!
重厚な扉を開けた瞬間、壁や天井を埋め尽くす美しい装飾に目を奪われます。
巨大なパイプオルガンは圧巻です!
礼拝堂といえば荘厳な雰囲気のものが多いイメージでしたが、ここは一味違います。
白をベースに、青・赤・黄・緑の明るい色合いが印象的でした。
コインブラ大学の紋章が描かれた垂幕も素敵。
なんとこれ、プリントではなく全部刺繍なんです!
そして、壁の装飾は17世紀のアズレージョ。
青×白×黄色の組み合わせはよくありますが、ここまで緻密な模様はなかなかお目にかかれない代物です!
天井画や壁のアズレージョのデザインを模した雑貨が、大学内のショップで販売されています。
ノートや眼鏡ケース、カップ&ソーサーなど、どれも€10以下で買えるのでお土産にいいかも♪
ラテン回廊
かつて、建物内ではラテン語を話すことが義務付けられていたというラテン回廊。
内部には「これが大学⁈」と目を疑いたくなるような、きらびやかな世界が広がります。
まずは、かつて警備に使われていた武器が展示されているホール。
その隣には、壁が黄色いシルクで覆われた会合室があります。
天井画のすばらしさに釘付けです!
もうすでに私の知る‟大学”ではない・・・
つづいて、宮廷の広間として17世紀に作られた帽子の間(Sala dos Caoelos)。
シャンデリアが吊るされ、壁には歴代の国王の肖像画が。
なんとこの広間、現在も学位授与式などで使われています!
こんなところで授与されたら、すっごく重みを感じそう・・・
さらに奥へと進みます。
廊下のアズレージョはレトロで味がありますね♪
その先に待ち構えていたのは、プライベート試験室。
壁には16~18世紀に学長を務めた38人の肖像画、天井にはポルトガルの紋章とコインブラ大学を象徴する図柄が描かれています。
試験室というより、もはやダンスホールのような広さと華やかさです。
最後に、コインブラの街並みが一望できるバルコニーへ。
オレンジ屋根の家々と、奥に流れるモンテゴ川とのコントラストが素晴らしい!
目の前に広がる絶景と心地よい風に、癒されること間違いなしです♪
コインブラ大学の象徴ともいわれ、「カブラ(ヤギ)」の愛称で親しまれる時計塔も、コインブラ大学の絶景スポット。
ところが、この日は強風のため残念ながら入場禁止に(涙)
時計塔からは360℃コインブラの街並みを一望できるので、上ってみたかったなぁ。。。
注意点
旧大学の見学時間はは9:30~13:00/14:00~18:00と、途中1時間の空き時間があります。
そのため、午前中に訪れるのであれば10:30までに到着できるようにすると、余裕をもって13:00までに見学を終えることができるのでおすすめです。
午後であれば14:00以降で。
私は何も知らずに12:00に訪れてしまい・・・
図書館と礼拝堂だけ見学した後、お昼を食べに一度大学から離れ、再び戻ってきてラテン回廊と科学博物館を見学するという、非効率な見学の仕方をするはめに(泣)
旅行という限られた時間の中で、これは痛恨のミス。
みなさん、くれぐれもお気をつけください。
おわりに
コインブラ大学への行き方と見どころをご紹介しました。
✓午前中なら10:30までに/午後なら14:00以降に訪れるべし!
✓チケットは最初に購入すべし!
✓ジョアニナ図書館は入場時間指定制。その時間に合わせて見学ルートを組むべし!
以上3つのポイントを押さえて、コインブラ大学の魅力をたっぷり堪能してください♪
次回はコインブラでおすすめのフォトスポットやレストラン、お土産屋についてご紹介します。
お楽しみに♪
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