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アルファマの穴場スポット!美しすぎるサン・ヴィセンテ・デ・フォーラ修道院

ポルトガル

Olá! 元ポルトガル在住者のゆこです。

中世の面影が残る、リスボンの下町「アルファマ」。

そんなアルファマの観光名所といえば、リスボン大聖堂にサン・ジョルジェ城、ソル広場の展望台などが定番ですが・・・

私のいちおしはサン・ヴィセンテ・デ・フォーラ教会&修道院(Igreja ou Mosteiro de São Vicente de Fora)です!

「どこ⁉」と思った人もいるはず。

なにせ、ガイドブックではあまり大きく取り上げられていないし、私自身行ってみるまでそれほど期待していませんでした。

ところがどっこい、実際に行ってびっくり!

どこを切りっても美しく魅力あふれる空間で、もうすっかり虜に♡

今回はそんなサン・ヴィセンテ・デ・フォーラ教会&修道院の魅力をたっぷりとご紹介します。

サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ教会&修道院への行き方

リスボンの街を走るトラムの28番線に乗り、アルファマの狭い路地を抜けてVoz Operárioで下車。

すると、高くそびえる2つの鐘楼が目印の真っ白な教会が目に飛び込みます。

こちらは修道院に隣接するサン・ヴィセンテ・デ・フォーラ教会。

その右隣りの低い建物が修道院です。

サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ修道院と教会
想像以上に大きな教会。右側の低い建物が修道院

火曜と土曜に開催されるサンタ・クラーラ市場の泥棒市からは、歩いてすぐ。

せっかくなら、あわせて観光するのもいいですね♪

住所Largo de São Vicente, 1100-572 Lisboa, Portugal
営業時間10:00~18:00 
定休日月曜日、1/1、イースター、5/1、12/25
アクセストラム28番線を利用
Voz Operário下車、徒歩1分
入場料大人€5、学生・シニア€2.5、子供(12歳以下)無料
※教会は無料
公式サイトhttps://mosteirodesaovicentedefora.com

まずはここから!入場無料の教会へ

トラムを降りたら、まずは白亜の教会へ。

こちらは入場無料です。

過度な装飾はないけれど、ルネサンス様式の壮麗な教会に息をのみます。

サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ教会

元は1147年に初代ポルトガル王であるアフォンソ・エンリケスによって建てられたもので、現在の建物は17世紀に再建されたもの。

外から見てもわかる通り、天井がとても高く開放感があり、白い石造りの教会は窓から光が差し込んで、美しさが際立ちます。

サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ教会

教会奥の豪華な祭壇は必見です。

サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ教会の祭壇

€5払う価値あり!見どころ満載の修道院

さぁ、いよいよ大本命の修道院です。

入場料がかかるからか、教会だけ見てそのまま帰ってしまう人たちが多かったのですが、むしろ見るべきはこちら。

「修道院を見ずして帰るべからず!」と声を大にして言いたい!

そんな私も実際に自分の目で見るまでは「ついでに行くか…」くらいな感じだったのですが(汗)

地下に眠る巨大な貯水池

さて、入口で入場料の€5を払ったら、まずは地下の貯水池を見学。

サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ修道院の貯水池
おどろおどろしい通路を抜けると・・・

屋根に降る雨水を貯め、修道士たちの生活用水にしていたんだとか。

その大きさから、大勢の修道士たちが暮らしていたことがうかがえます。

サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ修道院の貯水池
真っ暗で底なし沼のような貯水池

壁を彩る美しいアズレージョ

地下貯水池を見終え、修道院の奥へと進むと、階段や回廊を彩る見事なアズレージョに目を奪われます。

サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ修道院内のアズレージョ
一歩一歩ゆっくり上りたくなる優美な階段のアズレージョ

これはもう、ため息の出る美しさ♡

真っ白な壁に、アズレージョの深い青色が映えますね。

サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ修道院内の回廊

何度も立ち止まって、じっくり眺めては写真を撮って…人が少ないからこそ思う存分独り占め。

ゆこ
ゆこ

なんて贅沢な時間♡

18世紀のアズレージョには当時の貴族の生活が描かれています。

サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ修道院内のアズレージョ

圧巻のフレスコ画とモザイク大理石

また、館内には色鮮やかなフレスコ画や大理石のモザイクなどもあり必見です!

こちらはエントランスホール。

床には大理石のモザイク、天井にはフレスコ画、壁にはアズレージョ…と、なんとも贅沢な空間!

サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ修道院

カラフルな大理石の彫刻も印象的です。

サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ修道院

エントランスホールの奥には展示室がありました。

サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ修道院

特に圧巻だったのは現在も使用されている聖具室

聖具室とは、祭服やその他の教会の備品、教区の記録などを保管する部屋

壁一面が花をモチーフとした大理石で彩られ、天井のフレスコ画も鮮明で、お見事としか言いようがありません!

サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ修道院の聖具室

これぞまさしく、豪華絢爛!

サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ修道院の聖具室

色とりどりの緻密な大理石の装飾は、他ではなかなか見られません!

しばらくこの場から離れられなかったほどに、すっかり魅了されました。

アルファマの街並みを一望できる絶景テラス

室内装飾の美しさをたっぷり堪能したところで、忘れてはならないもうひとつの見どころでもある屋上テラスへ。

先ほど紹介した、アズレージョが美しい階段を上っていきます。

テラスに出ると心地よい風が吹き、その気持ちよさと眺めのよさに感動!

サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ修道院の屋上テラス
眺めがよく開放的なテラス

360°パノラマビューでアルファマの街並みを一望できます。テージョ川もすぐそこに。

サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ修道院の屋上テラスからの眺め
晴れた日には遠くにクリスト・レイ像と4月25日橋も。

東の方角にはドームが印象的なサンタ・エングラシア教会もばっちり。

空とテージョ川の青色に真っ白な教会がひときわ輝きます。

サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ修道院の屋上テラスからの眺め

周りのカラフルな家もとても可愛らしいですね。

こうしてみると、教会がいかに大きいかがよくわかります。

サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ修道院の屋上テラスからの眺め

ここでもまた、ほぼ貸し切り状態で絶景を満喫。

余韻に浸りながら、修道院をあとにします。

▼まだまだあるリスボンの絶景スポット▼

おわりに

サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ教会&修道院の魅力についてご紹介しました。

どこを切り取っても美しい光景に、終始感動しっぱなし!

特に聖具室の大理石とフレスコ画は、言葉を失うほどの素晴らしさです。

さらに注目すべきは、こんなに見どころ盛りだくさんにもかかわらず、観光客がほとんどいないこと。

特に修道院は、途中3組ほどすれ違ったくらいで、どこを見るにもひとり占め状態。

訪れたのが12月初旬ということもありますが、それでも街の中心部やベレンは観光客がたくさんいる中で、この人の少なさには驚きです!

リスボンに行くなら絶対行くべき、いちおしスポットです♪


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