Olá!甘いものに目がない元ポルトガル在住者のゆこです。
ポルトガルで絶大な人気を誇るお菓子といえば、パステル・デ・ナタ(Pastel de Nata)。
日本ではエッグタルトの名で親しまれ、一時期ブームになったりもしましたよね^^
今回はリスボンで数々のパステル・デ・ナタを食べ歩いた私が厳選する、おすすめのパステル・デ・ナタ専門店を3つご紹介します!
甘いもの好き集まれ~♪
パステル・デ・ナタとは?
おすすめをご紹介する前に、まずは基本情報を。
パステル・デ・ナタとは、何層にも重なった薄いパリパリのパイ生地に、カスタードクリームがたっぷり詰まった、ポルトガルの国民的お菓子です。
複数形のパステイシュ・デ・ナタ(Pastéis de Nata)といわれることもあります。
お値段はわずか€1前後とお手頃で、小ぶりなサイズがコーヒーのお供にぴったりです。
その発祥は、ベレンにあるジェロニモス修道院。
1820年に起きた、ポルトガルの自由主義革命により修道院が閉鎖され、行き場をなくした修道士たちが、修道院の伝統菓子であるパステル・デ・ナタを作って販売したことがはじまりです。
するとたちまち人気となり、1837年には修道院のすぐそばに「Pastéis de Belém」(パステイシュ・デ・ベレン)というお店を開くまでに。
のちにたくさんのカフェやお菓子屋で販売されるようになり、現在では街のいたるところでパステル・デ・ナタの専門店を見かけるほどになりました。
専門店では、いつでも出来立てを食べることができます。
その美味しさと言ったらもう格別!
せっかく食べるならパステル・デ・ナタの専門店が断然おすすめです^^
おすすめのパステル・デ・ナタ(エッグタルト)専門店 3選
Pastéis de Belém(パステイシュ・デ・ベレン)
ジェロニモス修道院の味を現在にも引き継ぐ、いわずと知れた名店です。
ジェロニモス修道院由来のレシピで作られたナタは、店名と同じく「パステイシュ・デ・ベレン 」と呼ばれます。
その他のものは「パステイシュ・デ・ナタ」
パステル・デ・ナタの元祖というだけあって、その人気は絶大!
持ち帰りカウンターには毎日長蛇の列、150席以上もある店内のイートインスペースも満席になるほどの賑わいです。
休日には3万個も売れるんだとか。
テラス席もあり広々です。
これが満席になるとは…恐るべし。
パステイシュ・デ・ベレンは400度の高温で一気に焼き上げるため、パイ生地はパリパリを通り越してバリバリ。
まるで揚げ湯葉のよう。
中にはとろ~りなめらかなカスタードクリームがたっぷり入っています。
卵の風味がとっても濃厚♡
甘さは他のお店より控えめで、2個くらいぺろりと食べれちゃうほど。
リスボンで1番人気といわれるのも納得のおいしさです♪
オリジナルのコーヒーカップとソーサーも、とっても素敵♡
こちらはお持ち帰りカウンターで販売もしているので、お土産に買って帰るのもいいですね♪
▼ベレン地区の観光モデルコースも要チェック▼
Manteigaria(マンテイガリア)
2014年オープンで歴史はまだ浅いながらも、リスボン中心部に3店舗を構える人気店。
街を歩いていると、この紙袋を持った人をよく見かけます。
店名の『Manteigaria』とは「バター屋さん」という意味で、上質なバターにこだわっているんだとか。
今回紹介する中では唯一、他のスイーツはなくナタだけを販売しているお店です。
リスボンにある3店舗のうち、特におすすめなのがシアード店。
店内は狭く、イートインスペースはカウンターがあるだけなのでゆっくり座って味わうことはできませんが、食べながらガラス越しにナタの製造工程を見ることができます。
すさまじいスピードでナタを作る、職人技は必見です!
また、お客さんがひっきりなしに訪れ、箱入りのテイクアウトを買って帰る人多数。
ガラスケースに入った大量のナタも、あっという間になくなります。
とにかく回転がよいため、いつでも出来立てを味わうことができるのも嬉しいポイントです♪
パリパリの生地に詰まった滑らかなカスタードは、先ほど紹介したPastéis de Belémのものと比べると甘さは強め。
コーヒーによく合います♪
Fábrica da Nata(ファブリカ・ダ・ナタ)
こちらもリスボン中心部に2店舗を構える人気店で、リスボン空港でもお土産用のパステル・デ・ナタを販売しています。
先ほど紹介したManteigariaとの違いは、イートインスペースの広さ。
サクッと食べていく人向けの立ち食いカウンターに加え、ゆっくりとくつろげるソファー席もあります。
青と白を基調としたクラシカルな内装がとっても素敵♡
壁を彩るアズレージョや豪華なシャンデリアも目を引きます。
アウグスタ通りとレスタウラドーレス広場の前にお店があり、どちらも街歩きの合間に立ち寄るには最高の立地。
店内のトイレも利用できるので、ひと休みするのに最適です。
トイレは通常鍵がかかっているために、利用する際は店員さんに暗証番号を聞いてくださいね。
肝心のお味はというと、こちらもパリパリの生地に甘さがしっかりしたトロトロのカスタードがたっぷり。
Manteigariaのものと似ていますが、生地の層がやや厚めな印象。
また、こちらのお店も回転がよく、いつでも焼き立てが味わえます。
やっぱり行くなら、お客さんが絶えない繁盛店に限りますね♪
番外編
リスボンの中心街から少し離れたCampo Pequeno(カンポ・ペケーノ)のあたりを歩いていると、レストランでナタの進化系⁉と思われるものを発見しました!
その名も「Natão」(ナタォン)。
調べてみるとNatãoとは「大きいナタ」を意味するらしく、通常のナタの2倍の高さがあり、かなりボリューミー。
それなのにわずか€0.80!破格!!
こんなの見つけたら食べてみるしかないでしょ!ってことで、家に持ち帰り、いざ実食。
まずは持った瞬間、そのずっしりとした重量感にびっくり。
専門店のパリッとした食感とは違い、ほろほろ崩れるような薄い生地で、カスタードの重みに耐えられるのか不安なほどです。
案の定、半分くらい食べたところで崩壊(笑)
中には溢れんばかりのドロリとした卵感の強いカスタード。しかもかなり甘~いです。
ナタの2.5倍はカスタードが詰まっている感じで、1つ食べただけで満足感が半端ない。
「甘いもの大好き!」「普通のナタには飽きちゃった」という方にはもってこいの変わり種、ぜひお試しあれ♪
ちなみに、こちらのレストランはアローシュ・デ・パト(カモの炊き込みご飯)で有名なお店のようです。
店名に「Pato」って入ってるし…。
私は知らずにナタォンだけ買って満足してしまい、食べ損ねました。…悔しい。
こちらに行く方はぜひ、カモご飯も食べて感想を教えてください(笑)
おわりに
リスボンでおすすめのパステル・デ・ナタ専門店3選でした。
正直なところ、焼き立てのパステル・デ・ナタは、甘さや食感の違いはあれど、どこで食べてもめちゃくちゃおいしい(笑)
その中でも今回は、
✓ リスボンで特に人気の2店舗「Pastéis de Belém」と「Manteigaria」
✓ 美味しさだけでなく立地や店内の設備等、利便性のいい「Fábrica da Nata」
を紹介しました。
リスボンでパステル・デ・ナタの食べ歩きをする際の参考になれば嬉しいです^^
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